「2次方程式の利用」で間違いやすい問題

<問題> 大小2つの数がある。その差は9で、積は70である。この2つの数を求めなさい。

 

 上記の問題、最初から正しい答えを出す生徒は少数派です。(正解を出す生徒は予習しているようです)

 もし中3生以上の方なら上の問題を解いてみてください。

 

 

 

 

上の問題で以下のような間違えが多いです。

X(Ⅹ+9)=70と立式し、そのままⅩの値 5と-14と答えてしまう生徒がいます。

5と-14では差が9ではないので、少し考えて、5と14とする生徒もいます。ここで終わってしまう生徒がほとんどです。

 

先日、学誠舎の中3生に上の問題をいきなり挑戦してもらいました。

「できたら100円あげる」

「絶対解きますから1時間ください」とKさん

「それはダメだ、制限時間6分」

Kさんがすぐに答えを出しました。

やはり 5と14だけでした。

「答えはもう一組あるよ」

すると、比較的短い時間で -15と-4があることに気づいたようです。

すぐ気が付くことは素晴らしいことです。

100円進呈。

もう一人のHさんもできたので、等しく100円進呈。

 

上記の問題に始めて接した場合、多くの生徒は 5と14は出しますが、

最初から速やかに-14と-5を出す生徒は少数派です。

 

ただし、

大小2つの正の数がある。と出題された場合、答えはの数だけになり

正解は (5と14) になります。