正解が where だと思った方は、出題者の罠(わな)にまんまと引っかかってしまいました。
① Hawaii is the place ( ) I want to go. では ( )内は where となります。
しかし、
② Hawaii is the place ( ) I want to visit. の ( ) 内はwhereではなくwhichとなります。
では、なぜ多くの優秀な受験生がwhichではなくwhereにしてしまうのか?
進学塾の上位クラスでは「関係副詞」を教える場合があります。
「関係副詞においては先行詞が場所の場合は”where”である」という情報のみが頭に刷り込まれてしまい
( )の前がplaceだから whereとしてしまう生徒がとても多いのです。
学誠舎でも以前は関係副詞のwhereを教えていましたが、いまは教えません。教えなければwhereの間違えは生じません。
ただし、英語の得意な生徒には教える場合があります。教えるからにはwhere とwhichの区別をしっかり理解してもらいます。
なぜ、①はwhereで②はwhichなのか?
「そこに行く」を英語にすると、go there になります。
「そこに(を)訪れる」を英語にすると、visit it になります。
there は副詞で it は代名詞です。 副詞は関係副詞(where)になり、代名詞は関係代名詞(which)になります。
Hawaii is the place, I want to go there. Hawaii is the place where I want to go. ハワイは私が行きたい場所です。
Hawai is the place, I want to visit it. Hawaii is the place which I want to visit. ハワイは私が訪れたい場所です。
(受験英語の場合、このあたりのこだわりが、ある程度必要なのでしょうが、会話ではあまり関係ないかもしれません)
高校入試の英語では、関係副詞が出題されることは、まずないと思うので、関係副詞は高校生になってからしっかり学んだほうが良いまも知れません。