10年以上前のことですが
現在の世界の人口は何人ですか?
という問題が二宮中学校の定期テストの中1社会で出題されたことがあります。
私が塾で教えた世界人口を書いた生徒は✖バツになってしまい、そのことを塾に来て報告してくれました。
「どうして✖になった?」
「資料集の数でないとダメって言われました」
私が教えた世界人口は、ネットで随時表示されている世界人口で、秒単位で増減が表示されています。
生徒にそのサイトで知った世界人口 (世界銀行、国連、アメリカ国勢調査局などの資料を参考にしているようです)を教えました。当然、リアルタイムなので学校で配布される資料よりも若干多くなります。
資料の数でないと✖をつけるとは、ずいぶん酷(ひど)い先生だなと思いました。
たぶん、解答の数だけをだけを見て採点したのだと思います。
先生が実際の世界人口を知っていれば〇にしたはずです。
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つい先日の理科の時間(塾の授業)、
染色液の「酢酸オルセイン液」と板書すると生徒から、「酢酸オルセイン溶液」です、と訂正されました。
生徒によると、テストの時に【酢酸オルセイン液】としたら✖にされたそうです。
✖の理由は、『教科書では「酢酸オルセイン溶液」になっているから』と言われたそうです。
入試では酢酸オルセイン液、酢酸オルセイン溶液、どちらでもいいのですが、
学校内の採点基準は担当の先生やその学校に任されるので担当の先生の指導に従うしかないのだと思いました。
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これも10年以上前の話ですが
千葉県高校入試、理科の問題で、解答は「摩擦力」。 塾生の椎名さん(前中)は答案用紙に「摩擦」と書き「力」を加えなかったそうです。
自己採点の時、
「摩擦力の「力」を入れなかったんですけど、✖になりますか?」
この質問には答えることができませんでした。
もしかしたら✖かもしれないと思いました。
「受験した高校に聞いてみるといい。教えてくれるはずだから」
彼女はすぐに聞きに行ったようです。
「〇になるって言われました。」
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採点の基準は高校によって多少の違いがあると思いますが
生徒の解答に対し、[この生徒は設問を理解し、わかっているな]、と判断してくれれば〇をくれると思います。教科書や資料通りでないと✖ということはないはずです。
他の高校でも「摩擦」で〇をくれると思いますが、基本的には「摩擦力」と。「力」を入れるべきだと思います。
椎名さんが受験した高校は県船、見事、合格しました。