「田舎(長野県)では柿の実は全部取らないで、烏(カラス)のために一つ残しておいた」と中学生のころ、母に聞いたことがあります。
先日、知り合いから柿をいただき、なぜか何十年もたって思い出した母の言葉です。
柿の実を一つ残す? 気になったのでネットで調べてみました。
「木守り(きまもり)」というコトバを初めて知りました。
広辞苑によると「来年もよく実るようにというまじないで、木に取り残しておく果実」とありました。
カラスのために残しておくというわけではないようですが、
ネットではこういう書き込みがありました。
果実を一つ残しておくのは
自然に感謝し、鳥(とり)たちに実りを分けあたえ、来年の豊作を願う。
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中学生のころは親の言葉はうるさい(うざったい)と感じることもありましたが、
親が死んだ後に、いい言葉をたくさん残してくれていたんだな と実感することが多いです。