中学校の定期テストの前日、
『これが究極の予想問題だ』(国語)と言って生徒に配布したことがあります。
テスト後の翌日、学校から塾に直行してきた生徒が『先生、まったく同じ問題が出ました。さすが先生、すごい』
問題を見ると、半分は前日配布した問題と全く同じでした。
『どうして(出る問題が)わかったの?』と生徒。
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定期テストの問題を作成するのは、学校の先生にとって大変な作業だと思います。特に国語は問題を作るのが大変。
ですから、指導書に掲載されている出題例を定期テストに使用することが多くありました。
私は、指導書の出題例を試験前日にコピーして生徒に渡したのでした。(これは違法行為です。指導書の販売もかなり厳しくなりました)
国語の指導書に掲載されている出題例は、究極の予想問題でした。
ただし、配布した予想問題をきちんとやらない生徒もいて、
『なんだ、出るってわかっていたらちゃんとやったのに』という生徒もいました。
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予想問題などを作ると、それしかやらない生徒もいます。
しっかり勉強することがめんどくさくなるのです。
各学校の定期テストの過去問をそろえ、「定期テスト対策は万全です」という塾があります。
共同経営時代、私たちも同じようなことをやりましたが、[生徒の数を伸ばす]という営業的な効果はかなりありましたが、
[成績を伸ばす]という効果は 全く無いか,逆効果(マイナス)だったと思います。
どこを出題されてもOKの状態にもっていくのが試験対策の理想です。
勉強が苦手な生徒も姑息(「こそく」一時的にまにあわせること)な手段で点を取るのではなく、試験範囲の単元の内容(一部でいいから)をマスターしようという気持ちを持ってほしいと思います。そして、次につなげたいと思います。