人々を飢饉(ききん)から救った甘藷(かんしょ・サツマイモ)

船橋市で採用している歴史の教科書(教育出版)の133ページの【歴史の窓】で青木昆陽(こんよう)のことが書かれています。

【アメリカ大陸が原産地の甘藷は、17世紀の初めに、琉球の野國總管(のぐにそうかん)が中国からもたらしました。野国村(現在の沖縄県嘉手納町)出身の總管は、中国への進貢船の事務長という役職を務めていた人物です。やがて、甘藷は琉球から薩摩蕃に伝えられましたが、享保の飢饉をきっかけに、江戸の青木昆陽が甘藷に注目し、その効用などを書物に著しました。幕府の命を受けた昆陽が、薩摩藩から取り寄せた種いもをもとに、甘藷の栽培に成功したことから、甘藷は、さつまいもの名で各地に広がりました。】

進貢船…国書や貢物(みつぎもの)を乗せて中国に赴いた船。 進貢は、貢物を奉ること。

 

中学校の教科書は、じっくり読むと、とても勉強になります。