若山牧水は何を思ったか?白いカモメと黒のカラス

白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも染まずただよふ

若山牧水の短歌で、船橋市の中学校で採用している国語の教科書教育出版(中2令和3年版)に掲載されています。

なぜ 白鳥の短歌が気になるのか それは 次のような散文?を高校生(大学生?)の頃に読んだ記憶があるからです。出典を探しましたが見つかりませんでした。でも、内容は、はっきり覚えています。

海(東京湾)に住む若いカモメが未知の世界に希望を求めて隅田川を遡上します。

でも、行きついた先にあった世界は黒いカラスたちが蔓延(はびこ)る暗黒の世界、

そこから出られなくなったカモメが生きるために選んだ道は、黒の隅田川に何度も何度も飛び込んで自分の体を黒くし、カラスの黒い世界と同化することでした。

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白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも染まずただよふ。

教科書では、次のような解説で締めくくっています。

【もしも、その身が青に染まることができたら、空と、海と、世界と一つになれるのに。でも、それは不可能だ。だって、白い鳥は死ぬまで白い鳥だから。】

教科書のこの解釈はどうなんだろう 白鳥は、空と海の青と一つになろうなんてちっとも思わなかったと思います。ただ、自由に飛んでいるだけ。ただし、「かなしからずや」と詠んだ瞬間に牧水の心が白鳥に移ったのかもしれません。

若山牧水が「白鳥」の歌を謡ったのは早稲田大学を卒業するころで、「就職しなければならない」時期の歌。牧水は働くことによって自分が「就職」「仕事」の「色」に染まってしまうことへの不安もあったのではないかと言う解釈もあるようです。(牧水は新聞社に就職しましたが、5か月ほどで仕事を辞めています)

白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも染まずただよふ

この歌は千葉県で詠んだ?

若山防水の歌碑が千葉県南房総市の根本海岸あるそうなので近々訪れたいと思います。